写真(写メ)・印刷物から彫刻可能なアウトライン化データを作成する。
結論から先にお伝えさせて頂きますと、写真(JPEG)でご提供頂いたマークやロゴ(図形)はそのままだと彫刻できません。
当社はフルオーダーでデザインを制作させ頂いておりますが…
その過程で当社にご注文を下さるお客様の中には、校章やチームロゴ・会社のロゴ・チームロゴ・オリジナルのデザインお祭りの町紋を彫刻されたいというご注文で、写真や写メ(JPEG画像)・印刷物をお持ちになる方々も多々いらっしゃいますが、実は写真のデータを受け取ってもそのまま彫刻が出来るわけではございません。
彫刻できるデータへの変換作業が必要なのです。
JPEG画像とは?
携帯やデジカメで撮影した写真は全てこのJPEG画像となります。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)とは静止画像データの圧縮方式の一種で、圧縮率が高く、フルカラー(約1,677万色)の画像の事。
写メ(JPEG)や写真・印刷物から硝子へ彫刻可能なデザインに変換するには、イラストレーターというプロ用デザインソフトで、お客様より頂いたJPEG画像に一本ずつ線を引き丁寧にトレースをして、アウトライン化するという作業が必要になります。
イラストレーターでJPEG画像をトレースするとは?
『イラストレーターでトレースをする』というのは、Adobe社が提供しているデザインプロソフトのイラストレーター(Illustrator)というソフトを使用し、元になる絵や写真をなぞり、イラストレーターで自由に編集できる形式であるベクター形式に変換することを意味しています。
対象画像のアウトラインを上からペンツールやペジェ曲線を使いながら写真の線をなぞっていく作業の事を言います。
簡単に結論から先にお伝えします
これは学校の校章でも、チームや企業のロゴでも何でも同じなのですが、今回は例えで下記画像のロゴでお話しをさせて頂きます。
例えば、お客様が当社に『このロゴを彫刻してもらいたい』とご注文を下さった場合、当社には当然そのロゴのデータはありませんのでロゴの原画の画像提供をお客様本人にお願い致します。
その時にお客様より当社に届く原画というのが、下記の様な写真や携帯の写メ(JPEG画像)です。
ただ、この画像形式(JPEG画像)のままであれば、残念ながら当社では硝子に彫刻する事が出来ません。
これを硝子に彫刻可能な形式に変換する為に、当社ではイラストレーターというデザインPROソフトを使います。
時間は大変かかりますが、このロゴ画像の線を一本一本(イラストレーターの)ペンツールやペジェ曲線を使いながら地道になぞり線(アウトライン)をとっていきます。
JPEG画像を彫刻可能なデータに変換するにはこの地道な方法しかないのです。
上記の方法でアウトラインを時間をかけて丁寧になぞった画像が⇩⇩⇩こちらです
上記画像に青い線と点がついておりますが、これが当社がアウトライン(トレース)化した画像です
目安としては、この画像をアウトライン化するのにかかった作業時間は約2時間です。
このようにJPEG画像から、わざわざアウトライン化する必要がある理由は、当社が使っている養生シート(サンドブラスト用カッティングシート)を自動でカットしてくれる機械(カッティングマシン)がJPEG画像を読み込めないからです。
このカッティングマシンは、養生シート(サンドブラスト用カッティングシート)を自動で、パソコンで作ったデザインを0.01㎜以内の誤差でカットしてくれる超優秀な機械です。
この機械があるおかげで当社では、全く同じグラス(例えばお引き出物や企業様の記念品など)を10個でも100個でも1000個でも全く同じ商品を制作する事が可能なのです。
お祭り関係のみアウトライン化費用が完全無料???
2007年に開業して以来、現在までで当社がアウトライン化してきたものと言えば、学校の校章・スポ少のチームロゴ・会社のロゴやマーク・クラブチームのロゴ・筆で書いた文字・マジックで書いた文字やイラスト・企業などのオリジナルキャラクターのイラスト・スポーツをやってる写真からシルエットを取る…などなど、当社では本当に様々なデザイン素材を写メなどからアウトライン化し硝子に彫刻をしてきました。
振り返ってみると『そのほとんどは一回だけの使用で、その後に(追加注文などで)使用する事がなかった』ケースが多々ありました。
しかし、一度アウトライン化したデザインを、何回も何回も追加でご注文を下さるジャンルがあります。
それは…………お祭り関係です
お祭り関係だけは、本当に一度アウトライン化した町紋データなどを、毎年毎年しかも何度も追加のご注文で使用をするので、お祭り関係のアウトライン化のみ(硝子への彫刻が確定しているデザインのみ)汎用性が物凄く高いので、今後も永久完全無料とさせて頂いております。
当社のすべての養生シートはカッティングマシンで制作しております
当社では硝子を彫刻する際に、必ずこの養生シート(カッティングシート)を使用しておりますので、カッティングマシンが読み込みできるデータでデザインを作らないと、硝子彫刻作品が作れないのです。
ですから当社で制作全てのデザインはカッティングマシンが読み込み(養生シートの自動切り出し)できる様に、アウトライン化する必要があるのです。
わかりやすくお客様に頂いた原画のJPEG画像と、当社がアウトラインを制作した画像を並べてカッティングマシンに出力したらどうなるか下記画像を見てみて下さい。
上段がイラストレーターで開いた画面、下段がカッティングマシンでイラストレーターから出力された画像を読み込みした画面です。
(上記画像の)左側はお客様より頂いた原画の写メそのままの状態で、右側は当社でイラストレーターでアウトライン化したデータです。
この様にアウトライン化したデータでなければ、カッティングマシンはデータを読み込みできないので、結果的に養生シートを自動でカット出来ないという事態になってしまうのです。
これらの事により、お客様より原画を写真・写メ・印刷物・PDFで頂いた場合には、当社にて時間をかけてアウトライン化をする必要があるのです。
原画の写メ(JPEG画像)をアウトライン化する場合の費用3,300円
アウトライン化する対象物によっては、1時間弱でアウトライン化が終わる場合もあれば、2時間以上かかる場合もございます。この変換作業に対し当社ではアウトライン化費用としまして、初回の1回のみ3,300円がかかる事をご理解お願い申し上げます。
メニュー | 価格 |
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アウトライン化費用 | 3,300円 |
アウトライン化した原画の数×3300円という意味です。
例えば、原画の写メからアウトライン化したデザインの町紋を、ロックグラス10個のグラスに彫刻したい場合、アウトライン化費用の3,300円がかかるのは10個のグラス全てに掛かるわけではなく、その注文に対して個数関係なく1回だけと言う事です。
ですからこの場合は、グラス彫刻料10個分とアウトライン化費用(初回の1回のみ)のご請求になるという事です。
その後、追加でこちらのアウトライン化させて頂いたデータを使いグラスやボトルを彫刻する場合、それ以降はアウトライン化費用のご請求は一切ございません
アウトライン化費用が掛かるのは、あくまでも新しいアウトライン化が必要になった場合(初回のみ)のみとなります。
例えば一度、その町紋なりチーム&企業ロゴなりを『アウトライン化費用』を頂き制作させて頂いて、その後またリピートでのご注文となった場合には、当社は一度制作させて頂いたデザインは全て保存させて頂いておりますので、今後同じ町紋なりロゴなりを使用される場合は、その後のアウトライン化費用は一切掛かりません。
学校の部活関係のご注文を例にさせて頂きますと…
学校の部活やスポ少系のお客様達は、毎年決まった時期にご注文を下さるのですが、ご注文下さる頻度が年一回の卒団される卒業生への記念品としてという事だったと致しましょう。
この様に例え年一回のご注文であったとしても、一度アウトライン化費用をお支払い頂きチームのロゴや学校の校章をアウトライン化されている場合、当社ではしっかりとデザインデータを保存させて頂いておりますので、毎週のご注文であろうが・毎月のご注文であろうが・年一回のご注文であろうが、全く関係なく一度アウトライン化費用をお支払い頂いているデザインにつきましては、その後のアウトライン化費用をお支払い頂く必要はございません。